戦に破れた平家の落人が隠遁する為にやってきた隠れ里という伝承があるほどの秘境です。
この秘境の最奥に今回目指す山房「もっきりや」があり、決して広くは無い曲がりくねった山道を車で走らせていると、突如道が川のようになって上から水がとめどなく流れてきており、驚きました。
雪解け水なのか、水道管が破裂したのか、凍結防止なのか分からず驚きましたが、
後で聞くところによると凍結防止にわざと流しているのだとか。
水量が多かったので、川を登っているかのようでスリリングでした…。
お宿に向かう前に津南の街の酒屋やスーパーで買い出しをして、温泉に入って…としていたら夕方になり、
辺りも徐々に薄暗くなってきたのですが、冬季は雪で宿へ通じる道が閉鎖している為、
川の上に渡してある野猿や索道と言われる貨物用のゴンドラに乗って命がけで自力で渡って来る必要があり、
宿のご主人に迎えに出てもらい、乗り方を指導してもらい、何とか真っ暗になる前に川を渡って来れました。
スリリングだけど非日常体験で楽しかったです*
70を過ぎても凄く元気でキャラの立ったご主人にもっきりやの説明を受け、基本的には自由に使っていいので、自分らで考えて自分らでやってくださいとの事。
まずはお部屋に案内と共に、布団敷きから。電気毛布をシーツの下に入れて布団を温めておくと。シンプルな和室のお部屋を4人で2間使わせていただきました。
夕食は山の家庭料理って感じの、炊き込みご飯になめこの味噌汁、
煮物に総菜、漬物、トンテキの7品付いて何と1人500円の破格…!
夕食を終えてそのまま飲みモードに入っていると、お隣からいい音でジャズが聞こえてきて、ご主人の馴染みのご友人の山の会の方々がこれまた賑やかに宴会していたので、ちょっくらお邪魔させてもらって、日本酒等を飲み交わしながら色々お話しできました。
皆さん白髪で高齢に見受けられるものの、登山、山岳スポーツ等アクティブな生き方をされてきた方々は何か精神的にも元気で若い感じがして、ご主人の流す音楽と共に楽しいひと時が過ごせました。
昨今の世のカオスな様相に対するご主人の見解はまさに、このツアーを通じて自分が伝えたかったところでもあり、地球と共存する暮らし方を本当に実践していかなければ自然に淘汰されることも十分考えられると思います。
「君らはこれからの厳しい時代を生き抜いていかなきゃならないんだからな」といったようなことを仰っていました。
ちなみに僕はご主人から「ジョンレノン」と呼ばれていましたw
夜も更けてきたので、布団の敷いた2階の部屋に行き、
お部屋は冷えていましたが毛布を纏いながら最後のワインを開けてミステリートークへ。
ミステリートークと思いきやジェンダーや男性性、女性性、恋愛などの話がメインで、話しているうちにパタパタと寝落ちしていきましたw
翌朝は僕が一人早く起きて、山の朝の空気を吸いに出ると、朝日と共に鳥の声が心地よかったです。
夜も更けてきたので、布団の敷いた2階の部屋に行き、
お部屋は冷えていましたが毛布を纏いながら最後のワインを開けてミステリートークへ。
ミステリートークと思いきやジェンダーや男性性、女性性、恋愛などの話がメインで、話しているうちにパタパタと寝落ちしていきましたw
翌朝は僕が一人早く起きて、山の朝の空気を吸いに出ると、朝日と共に鳥の声が心地よかったです。
布団から出たくない皆さんを起こし、 朝の朝食の前に部屋を少し掃除して、
お茶を飲んで、朝ご飯を頂きました。
白飯に味噌汁、鮭、とろろ納豆、総菜といった感じのシンプルな和の朝食。
これまた美味しかったです*
帰り際に宿代の清算。1泊2食付きで特別な体験ができてコミコミ4000円(3000円の宿泊費+夕食500円+朝食500円)という激安価格…!
良心的な価格を本当にありがとうございます。
帰り際にご主人と我々で記念写真。
帰りも勿論ゴンドラ(野猿)で。
下の川まで結構な高さがあり、吊ってるロープは基本一本ですから、下を見ると結構怖いです。
怖いと思うと身体が誤作動して落ちるから、
しっかり足開いて重心固定して、アトラクションじゃないんだから、
命がけで真剣に渡りなさいと釘を刺していただきました。
無事に皆渡り切って、
この絶景。朝から達成感と爽快感。
もっきりや、最高の秘境ですばらしい体験ができました*
街へ買い出しに行くには車で1時間はかかる不便な山奥。
この環境で一人で冬を越し、人をもてなし、暮らしていける力があるのは本当に凄いと思います。ご主人にはこれが日常。
次回、マジカルミステリー温泉ツアー 秘境番外編"山の暮らし" ②Day2 松之山へ 続きます。▼
http://mzk1blog.blogspot.com/2020/03/day2.html