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2020年3月24日火曜日

マジカルミステリー温泉ツアー 秘境番外編"山の暮らし" ②Day2 松之山へ

前回の①Day1 秋山郷 もっきりや http://mzk1blog.blogspot.com/2020/03/day1.html
の続きです。

秋山郷の秘境宿"もっきりや" を後にした我々は、2日目の秘境ツアーをスタートしました。まずは近くにある切明温泉へ。
ここは川から温泉が湧き出していて、スコップで掘れば浸かる事も出来ます。


既に湯が溜まっているところ。
その後の時間の関係で、全身で浸かるまではせず、手や足湯などで温泉を感じました。
湧き出ているところの近くは結構な熱さ…。
あちちち…!となったり、川の水と混じって丁度良くなったり。
我々の後ろの岩の陰ではおじさんがひっそりと裸になって湯に浸かっていました。

切明温泉を出た後は、写真は撮り忘れてしまいましたが、秋山郷と言えばこのお店な山源木工さんへ立ち寄って珍しく立派な木を使った家具の数々を見ながらご主人に木のお話や地元の世間話を伺い、
その後これまた秘境感あふれる寺院、見玉不動尊へ。

神聖な雰囲気があります。
手水が龍の口から出ているようです。

開運を祈願。
これにて秘境秋山郷を後にし、
一行は松之山へランチに向かいます。
車内で電話をして予約をし、車を走らせ30分余り、
松之山は黒倉に位置する泊まれるフレンチバル「醸す森」へ。
醸す森のある松之山黒倉も、完全に山奥の田舎なのですが、まさかの超お洒落バルなのです…。
この日のランチは1000円コースと1800円コースの2種類。
1000円コースではサラダ、自家製パン、本日のリゾット、デザート。
1800円コースでは本日のスープ、サラダ、自家製パン、本日のメイン(肉料理)、デザート
醸す森オリジナル日本酒の飲み比べセットも1000円で3杯が飲み比べられてお得です。
フレンチにも合う日本酒、至福の味わいです*
どれも美味しくて至福の気分になりました。
これでこのお値段はお得と思います。
そして森と山々の稜線を臨む最高のパノラマ展望。
こちらに今回皆さんをお連れしたのは、
山奥の田舎でまさかこんなオシャレで贅沢な時間が過ごせるとは…!といった驚きと
里山ラグジュアリーな上質さを感じて欲しかったからでした。

山の暮らしって「昔に戻る」みたいな後退的なイメージじゃなくて、厳しくも美しい自然環境の中で、美味しい水、空気、野菜、米、酒などの恵みを存分に楽しむことの出来る
とても豊かで贅沢な暮らし方だとも思います。

食事の後は、周辺の集落の中に入り、軽く一周山散歩をしました。

新田集落の棚田。
日本の原風景、里山の風景の中をご案内。


そこから車をまた15分ほど走らせ、建築家カールベンクス氏が住みながら多くの再生古民家を手がけて限界集落を脱出した竹所集落も外からの見学程度にご案内しました。
カールベンクス亭は立派な茅葺屋根と改装されたカールベンクススタイルのミスマッチなコントラストが面白いと思います。
面白い建築の再生古民家に引かれてやってきて、移住してきた方々もいると聞きます。
アートな建築の力で集落に人を呼ぶことが出来るのはとても素晴らしい事だと思います。
集落の1軒のお家の庭では、赤いちゃんちゃんこを着た雪ん子みたいな小さな女の子2人が、じいじと一緒に雪遊びをしていました*

里山散歩、見学の後はいよいよ日本三大薬湯「松之山温泉」へ。
公衆浴場の鷹の湯へ入りました。  
鷹の湯は、約700年前の南北朝時代に鷹が温泉で傷を癒していたところを発見したという開湯伝説にちなんで名づけられたそうな。
日本三大薬湯と言うだけの泉質の良さ、濃さ、熱さを皆さん感じてもらえたようでした。
1200万年前の海水が閉じ込められてマグマに温められ、地層の合間から一気に湧き出る「ジオプレッシャー型の全国でも珍しい温泉です。
源泉の湯やぐら。
湯上り後はお土産屋の十一屋でビールや天然ジュースなどを飲んで喉を潤し、お土産を購入。
これにて温泉ツアーのコースは終了です。
松之山温泉を車で出て帰路を進めるも、一人が落とし物をしたとの事でもう一度松之山温泉に戻ることに。
落としたであろう場所には見当たらないものの、幸い鷹の湯の受付へ落とし物が届けられていて無事回収する事が出来ました。
そして近くに住む私の叔父からタイミングよく連絡が来ていたので合流し、叔父が持っていけと日本酒を3本も持たせてくれました。
戻ったら日本酒まで頂けて結果オーライ。

その後、湯沢でラーメン屋に行くも混んでて諦め、残念に思いつつも、別のところを越後湯沢駅付近で見つけて、そっちがとても美味しくてこれまた結果オーライ。
色々ハラハラしつつも全て結果オーライで、何だかマジカルな旅になりました*

2日間の旅程は

●川越駅出発
⚫︎越後湯沢ランチ
⚫︎清津川フレッシュパーク
⚫︎苗場酒造
買い出し(メルシーつなん/てーぶるくろす)
⚫︎萌え木の里(温泉)
●もっきりや(ゴンドラ→夕食→宴会→交流→2階でディープトーク→就寝→起床→朝食→ゴンドラ)
⚫︎切明温泉
⚫︎山源木工
⚫︎見玉不動尊
⚫︎醸す森
⚫︎ふきのとう採り
⚫︎里山散歩(浦田)
⚫︎竹所集落とカールベンクスハウス
⚫︎松之山温泉(鷹の湯→十一屋→源泉)
⚫︎松之山温泉リターン(落とし物/叔父さんの日本酒)
⚫︎越後湯沢(中華そばあじろう)
⚫︎帰路
●川越駅解散

といった感じで、実に濃厚な2日間になりました。
秘境の山房暮らし、里山の暮らし、山のオシャレバル、自然の恵み、温泉の恵み、
色々な山の暮らしのリアリティを体験して楽しめるツアーになったなら良かったです。
また、都市にいると忘れがちな
自然に抱かれ、自然と共生する人の暮らしのリアリティを再確認できれば何よりと思います。

今回は季節は冬から春へ切り替わり、雪が溶けてふきのとうが顔を出すシーズンでした。
これから春の本格化で新緑の芽吹きと共に他の山菜が次々に顔を出し始め、山菜という山の恵みをいよいよ愉しめる季節がやってきます。
私自身は集落に住んでいるわけではないので山菜取りに連れて行けるとはハッキリ言い難いですが、山菜の恵みを楽しむツアーなんかもまたできたらいいなと思っています。

拝読頂きありがとうございました*



2020年3月23日月曜日

マジカルミステリー温泉ツアー 秘境番外編"山の暮らし" ①Day1 秋山郷 もっきりや

マジカルミステリー温泉ツアー 秘境番外編"山の暮らし" と題した1泊2日の秘境山里温泉旅行を緊急企画し行ってきたのは信州と越後を跨ぐ秘境 秋山郷(長野県栄村)。
戦に破れた平家の落人が隠遁する為にやってきた隠れ里という伝承があるほどの秘境です。



この秘境の最奥に今回目指す山房「もっきりや」があり、決して広くは無い曲がりくねった山道を車で走らせていると、突如道が川のようになって上から水がとめどなく流れてきており、驚きました。


雪解け水なのか、水道管が破裂したのか、凍結防止なのか分からず驚きましたが、
後で聞くところによると凍結防止にわざと流しているのだとか。
水量が多かったので、川を登っているかのようでスリリングでした…。

お宿に向かう前に津南の街の酒屋やスーパーで買い出しをして、温泉に入って…としていたら夕方になり、
辺りも徐々に薄暗くなってきたのですが、冬季は雪で宿へ通じる道が閉鎖している為、
川の上に渡してある野猿や索道と言われる貨物用のゴンドラに乗って命がけで自力で渡って来る必要があり、
宿のご主人に迎えに出てもらい、乗り方を指導してもらい、何とか真っ暗になる前に川を渡って来れました。
スリリングだけど非日常体験で楽しかったです*





70を過ぎても凄く元気でキャラの立ったご主人にもっきりやの説明を受け、基本的には自由に使っていいので、自分らで考えて自分らでやってくださいとの事。

まずはお部屋に案内と共に、布団敷きから。電気毛布をシーツの下に入れて布団を温めておくと。シンプルな和室のお部屋を4人で2間使わせていただきました。



既に夕食の準備が出来ているとのことで、早速居間に降りて夕食を待ちます。


ストーブは薪ストーブで、薪の燃やし方を説明してもらい、薪ストーブとこたつでぬくぬくと温まり、早速ビールで乾杯しました。

夕食は山の家庭料理って感じの、炊き込みご飯になめこの味噌汁、
煮物に総菜、漬物、トンテキの7品付いて何と1人500円の破格…!

大変美味しゅうございました。

お酒もどんどん進んで、途中立ち寄った苗場酒造で買った”醸す森”生酒などは最高に美味しかったです。

夕食を終えてそのまま飲みモードに入っていると、お隣からいい音でジャズが聞こえてきて、ご主人の馴染みのご友人の山の会の方々がこれまた賑やかに宴会していたので、ちょっくらお邪魔させてもらって、日本酒等を飲み交わしながら色々お話しできました。

皆さん白髪で高齢に見受けられるものの、登山、山岳スポーツ等アクティブな生き方をされてきた方々は何か精神的にも元気で若い感じがして、ご主人の流す音楽と共に楽しいひと時が過ごせました。

昨今の世のカオスな様相に対するご主人の見解はまさに、このツアーを通じて自分が伝えたかったところでもあり、地球と共存する暮らし方を本当に実践していかなければ自然に淘汰されることも十分考えられると思います。

「君らはこれからの厳しい時代を生き抜いていかなきゃならないんだからな」といったようなことを仰っていました。
ちなみに僕はご主人から「ジョンレノン」と呼ばれていましたw

夜も更けてきたので、布団の敷いた2階の部屋に行き、
お部屋は冷えていましたが毛布を纏いながら最後のワインを開けてミステリートークへ。
ミステリートークと思いきやジェンダーや男性性、女性性、恋愛などの話がメインで、話しているうちにパタパタと寝落ちしていきましたw

翌朝は僕が一人早く起きて、山の朝の空気を吸いに出ると、朝日と共に鳥の声が心地よかったです。




 

布団から出たくない皆さんを起こし、 朝の朝食の前に部屋を少し掃除して、
お茶を飲んで、朝ご飯を頂きました。
白飯に味噌汁、鮭、とろろ納豆、総菜といった感じのシンプルな和の朝食。
これまた美味しかったです*

帰り際に宿代の清算。1泊2食付きで特別な体験ができてコミコミ4000円(3000円の宿泊費+夕食500円+朝食500円)という激安価格…!
良心的な価格を本当にありがとうございます。

帰り際にご主人と我々で記念写真。
帰りも勿論ゴンドラ(野猿)で。
下の川まで結構な高さがあり、吊ってるロープは基本一本ですから、下を見ると結構怖いです。

怖いと思うと身体が誤作動して落ちるから、
しっかり足開いて重心固定して、アトラクションじゃないんだから、
命がけで真剣に渡りなさいと釘を刺していただきました。




無事に皆渡り切って、
この絶景。朝から達成感と爽快感。




もっきりや、最高の秘境ですばらしい体験ができました*
街へ買い出しに行くには車で1時間はかかる不便な山奥。
この環境で一人で冬を越し、人をもてなし、暮らしていける力があるのは本当に凄いと思います。ご主人にはこれが日常。


次回、マジカルミステリー温泉ツアー 秘境番外編"山の暮らし" ②Day2 松之山へ 続きます。▼
http://mzk1blog.blogspot.com/2020/03/day2.html