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2015年1月8日木曜日

欲望を越えていくには

今日の私達の社会には様々な都合の良い自己正当化が観られると思います。


中でも代表的で一番巨大なものは経済至上主義的な競争社会で、ここには新自由主義的な社会思想がだいぶ長いことこびり付いていて、
競争を促して私達の生活を物質的に豊かにしたり、その代償にたくさんの苦しみや不調和を生み出して人の心を荒廃させたりしていますが、なかなかそこを抜け出ようとしません。
そこには「これが世の中の理なんだ」的な正当化が働いていて、既存の社会システムに密接して強く作用しているからだと思います。

しょうがない、当たり前、そういうもの、それしかない、それが世の中、合理的だといった類の思考で、発展、成長、豊かさ(経済的な)、成功、勝利、生産性、効率…といったような所に強く執着していますが、その源には人の欲望があり、際限無く肥大化した欲望があります。
欲望を持っているのは生き物として自然な事でそれが生きる力になるのですが、人間には動物と違って欲望をコントロールする理性があり、その機能を司る進化した脳の器官もあります。
しかし今日その理性でさえ、欲望を都合良く正当化する為に用いられ、様々な策謀や心理戦が日々行われていると感じます。

そこは一つの底なし沼のようなもので深くハマり込むとなかなか抜け出せず、悪い方に行くと人への信頼を失い、利己主義的で疑心暗鬼な世界に身を置く事になります。
「心にも無いことよく言うわ」「で、本当の狙いは?」「うまいことやるな」「どっちが得策か…」「やられる前に先手を打たねば」「今のうちに恩を売っておこう」「ふん、負け犬が」「偽善者め」「何も知らないで馬鹿な奴」「現実を見ろ」「勝者が決めるんだよ」「男はカオじゃないの、カネよ」
的な世界で、こういう世界観が拡大してその世界が全てみたいな世界観の中にハメられてしまう事も多いと思いますし、基本的にそういう地獄にいるという思いに絶望してしまう人もいると思います。

こういう世界には確かにこういう世界の理があるのですが、それが世界の全てではないし、それを越えていく事が可能だという認識が広まってくれればいいと思います。

ではどうやってたらその世界を越えていけるのかというところですが、
一言で言えば「経験した上で次に行く」といったようなプロセスが自然かと思います。

人間の欲望を否定したり、煩悩を捨てなさい的な事ではありません。
ただし、低い欲望に囚われたままで問題のある負の連鎖を繋いでいく事には反対です。
食欲、性欲、支配欲等が強すぎて獣のように強くてずる賢い男が多くの愛人と家来を従え侵略を広げて搾取し贅の限りを尽くす的な世界にはうんざりですし、まだ基本的にその延長線上の支配系世界が残ってると思うので、もうそういうのはいいでしょと。飽きたでしょと。
次行こうよと。

とは、「高次の欲求」を自然と持っている人が多い状態の事です。
それは理想が高い状態のことではなく、理想が人間の欲求になっている状態の事です。

人間は低次の欲求を満たすとさらに上の高次の欲求を持つという「欲求階層説」というのがあります。
これは心理学を勉強した人ならほとんど知っているであろう心理学者アブラハム・マズロー(1908-1970)によって提唱され、「産業を変えた」と言われるほど世界に大きな影響を与えた学説です。
これによって、人間の欲求はレベルアップするということの認識が分かりやすく世界中に広まりました。
欲求段階説のモデルはこのようなピラミッド状の図式で表現されています。


まぁこれが全て正しいというわけではないのですが、この構造は確かにあります。
下位の欲求が満たされているとそこにだけ固執しなくなり、上位の欲求を抱くようになるというものです。
言い方を変えれば、下位の欲求が満たされていないと、上位の欲求は自然発生的には抱きにくいということでもあります。
上位の欲求に至ったからといって下位の欲求が無くなる訳ではありませんが、そこが満たされていればそこに執拗に捉われなくなるといった見解です。

広く知られているのは5つめの自己実現の欲求を頂点とする5段階欲求のモデルですが、
晩年になってマズローは6つめの段階「自己超越の欲求」に気付き、付け加えています。
この「自己超越」という段階は一般的にあまり馴染みが無く、新しい段階だと思います。
この段階に至った自己超越者の特徴をマズローは次のように挙げていたらしいです。

  1. 「在ること」(Being)の世界について、よく知っている
  2. 「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
  3. 統合された意識を持つ
  4. 落ち着いていて、瞑想的な認知をする
  5. 深い洞察を得た経験が、今までにある
  6. 他者の不幸に罪悪感を抱く
  7. 創造的である
  8. 謙虚である
  9. 聡明である
  10. 多視点的な思考ができる
  11. 外見は普通である(very normal on the outside)

いわゆる「悟った人」っぽい感じですね。抽象的でなかなか良く分からないと思います。
(この段階に興味がある人はマズローのこの考えをベースに発展したトランスパーソナル心理学の本や、それを経て統合理論を構築中のケン・ウィルバーの著作などがお勧めです。)

まぁここまでいかなくとも5段階目の自己実現欲求の段階に至り、自己実現者になる人が増えればかなり世界は変わると思います。マズローの挙げる自己実現者の特徴は以下のようなものらしいです。


1. 現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
2. 自己、他者、自然に対する受容
3. 自発性、単純さ、自然さ
4. 課題中心的
5. プライバシーの欲求からの超越
6. 文化と環境からの独立、能動的人間、自律性
7. 認識が絶えず新鮮である
8. 至高なものに触れる神秘的体験がある
9. 共同社会感情
10. 対人関係において心が広くて深い
11. 民主主義的な性格構造
12. 手段と目的、善悪の判断の区別
13. 哲学的で悪意のないユーモアセンス
14. 創造性
15. 文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越


まぁこれに当てはまらなければ自己実現者ではないとは思いませんが、よく観察していると思います。
これはおそらく自己超越者にさしかかっているくらいのレベルだと思いますが、この辺のレベルからあまり一般的に馴染みが無く、精神的で宗教的ですらある領域にかかってくるので、胡散臭く思われて慎重になるところだと思います。
こういうポイントがあまり実感の無いの段階に至る前のストッパーとして機能していると思いますが、
このストッパーを外すのには、「とりあえず実感してみる」ということが重要だと思います。
それには自己実現している人と接したり、自分自身が自己実現する段階に至るという事が必要かと思います。
自己実現する人がどんどん増えていって欲しいですが、まぁそう簡単な事ではないと思います。

自己実現するとは、思考の領域で高い理想を持つということではなく、体現する事でもあります。
単に理性だけで精神的な欲求(理想)が上がっていっても、現実の自分と一致していなければそこにはフラストレーションがあり、感覚と理性が一致せず、ちょっと無理のある状態になってしまいます。
理想は高いが無理のある状態だと、例えば他者の為を思ってやっているようで、本当は自分の為にやっている行動になってしまったり。
欲求の方がまだそこまで追いついていないから仕方ないですが、
高いプライドがあると、それでも「〇〇のためにやった」「自分はそんな卑しい感情など持ってない」と自分に言い聞かせたり、
理想は理想で
本心は違っていてもそのように装って行動する事が重要なのだと言い聞かせたりすることもよくあると思います。
冒頭で述べた、理性の領域で起こる自己正当化とはこういう時に起きることだと思います。

自己実現欲求が思考の領域では理想としては存在しているけれど、自分自身を変えられない、変えられると信じられない、自分はこういう人間だから仕方ない、結局みんなそうだ、無理だ、という思いが心の中を占めているとしたら、ストッパーがかかっているような状態かもしれません。
しかしそれは高い理想を抱いているからこそで、そのこと自体は素晴らしい事だと思います。
自己正当化や開き直りが本当の自己実現を妨げてしまうのは勿体ない事だと思います。
プライドの高い人がハマりがちな袋小路の一つかと思います。

こうした状態を脱するのに効果的だと思うのは、自分自身と真摯に向き合う事だと思います。
そのままの自分をまず肯定するでも否定するでもなく観察して再発見し、認め、
自分の抱いている素直な欲求を自身の努力によって満たし、そのことでその執着からも離れ、自身を成長させていく事だと思います。

「どうしようもない自分を認め、越える」といった自己成長のプロセスであり、
「理想の自分に近付く」という自己一致のプロセスです。
このようなことが繰り返され、自分を高めて自己実現していき、
結果的に精神的な成長となり、高次の欲求を自然に持てるようになるというわけです。

また、瞑想などのアプローチにおける意識の拡大ないし気付きの深まり、現在への集中なども、自分と世界を再発見するのに有効な手段として用いられ、近年ビジネス界でも注目されています。
そうしたことを通しての深い体験で、自己超越した状態、自己超越した欲求といったものを理解できるようになる人も増えているようです。瞑想はお勧めです。
しかし突然神秘体験レベルの経験をしてしまっての飛び級的な認識は、現在の自分との差があればあるほど大変かとも思うので、地道に小さな自己成長、自己実現を重ねていく方がお勧めしやすいです。
自分は小さい頃色々経験してしまったので大変でしたし、多分今でも大変です(笑)

この辺でまとめますが、欲望を越えていくとは、次の欲望へのシフトであるというのが一つあると思います。
人間である限り欲望無くして生きていく事は困難ですが、
皆が気持ちよく生きられるためにどんどん自己実現して欲望のレベルを次の段階にシフトさせていっていくといいんじゃないかと思います。
結果的にその方が自分も助かると思います。
社会をもっと素晴らしいものしていく為に自分の能力を存分に発揮していく人が多い社会。
仕方なくやっているわけではなく、自発的に好んでやっているという状態。いいですよね。

もっと言ってしまうならば、人間の世界における欲望を越えていくという事は、元々の存在である愛に戻っていくという事とも言えるかと思います。最後だと思っていたけど、実は最初だった的な∞

求める心は尽きませんが、求める心もまたその対象を変えていきます。
変わらないものもありますが、時代は変わり、どんどん新しい段階が出てくると思います。
今後あと数十年のうちに私たちの持つ欲求もまた激変していくと思います。
スーパー量子コンピューターと繋がった人工知能(A.I)が私たちの生活を完璧に管理し、どうしたら間違いないかはおろか、明日起こることの未来予報まで教えてくれて、臓器を交換していつまでも若々しく生き長らえることの出来る時代に、以前から言われているように「自分」とは何か、「自分は何がしたいのか」といった事がより一層重要になってくると思います。
その時私たちは一体何がしたくなっているのでしょうか?
未来の欲求が気になります。

2014年5月3日土曜日

認識の拡大がもたらすもの


私達一人一人がさまざまな認識を拡大させる事は、世界平和に繋がると思っています。

なぜなら認識が至らないが為に起こっている不調和、無理解、対立、苦しみ、狂気が世の中にある問題を作り出しているように思えるからです。
それらの事に十分に気がつくだけで、問題は減っていくと思います。

認識を拡大させるということはどういうことかと言うと、
大きく3つあると思います。

認識を広げること。
認識を深めること。
認識を高めること

認識を広げるとは、どちらかと言えば外部的だと思います。
自分の外にある多種多様な認識を得ることは多様な世界観、事象の捉え方を自分の中にも持ち、理解する事に繋がります。

認識を深めるというのはどちらかと言えば内部的だと思います。
自分自身、また他人の内面への理解や、物事に内在する法則や仕組みを理解する事でよりそれらと上手に付き合うことが出来ます。

認識を高めるというのは、部分的な事象に限定されず、より高度、抽象度の高い視点を持って理解するということです。
様々な捉われから解放され、より自由度の高い視点や自在な意識を持つ事に繋がります。

ではどうやって認識を拡大させていったらいいのかというと、
有効だと思うアプローチは、ずばり「観察」です。
「意識してよく観る」ということだと思います。

また、観想的に生きるといったアプローチが有効だと思います。
心を落ち着かせて対象となる物事の本質を観るということです。

こうしたアプローチをモロに集中的にやっているのが座禅やヨーガなどにある「瞑想」というアプローチですが、
じっとしたまま座らなくともそうしたアプローチは日々の生活の中で普通に出来ます。

そういう意味では私は常に日々の生活の中で瞑想的に生きてますし、何も特別な事ではないのですが、
そのように生きている人というのはどちらかと言えば少数派のような気もしています。

認識が拡大することは、意識の拡大に繋がります。
より多くの事を理解すると、私達はより多くのそれらと一体のものであるということに気が付き、
それはとても楽しい事だと思います。
(付け加えておきますが、認識・意識の拡大というのは頭で理解するということだけではなく、体で体感するということでもあります。)

いまから2500年以上も前に、とても大きな認識・意識の拡大に成功した人物の代表に仏教の開祖の釈迦がいますが、
彼が発見した物事の本質は空であることや、全ては縁によって成り立っていることというのは、
ようやく最近になって量子物理学などの分野で信頼性の高い理論として成り立ち、実証されようとしているところです。
最先端の量子物理学が最近ようやく発見したようなことを2500年以上前に気付いていたなんて凄まじいですよね。
現代に受け継がれる超カリスマになるのも分かります。

まぁそこまで認識を拡大させるのはなかなか難しいとは思いますが、
一人一人の認識が拡大していくことで私たちはもっと気持ちよく生きることが出来るようになると思います。

インターネットを通して様々な情報がシェアされ、多様な世界観に触れやすいようにはなってきましたが、本質的な認識の拡大は起こっているのでしょうか。
もっと簡単に言えば、「重要な気付き」は広まっているでしょうか。
紀元前の大昔から賢者たちは気付いていました。
私たちは進化した現代の文明の中で、重要なことに気付いているのでしょうか。

人の心が病む、荒む、腐る、狂う…
そうしたことはとても悲しい事です。
悲しみが少ない方が私達は幸せだと思います。
大切な気付きがもっと一人一人の心に起こり続けていく事を切に願っています。

認識の拡大は意識の拡大へ、そして私たちの心の平和に繋がっていくと思います。

2014年4月28日月曜日

気持ちよく


東京に越して一か月ほど経った感じです。
ほとんどをAVAのアトリエの環境作りに費やしていて、それほど仕事が進んでいませんが、
ようやく環境も最低限ですが整ってきて、新たなスタートが切れそうです。

東京での暮らしは7年ぶりくらいで、いつの間にかそんな年月が経っていたのだなぁと、しみじみ思うところもあります。
活動圏内なので、慣れない環境と言うほどではありませんが、新しい生活は、なんだか旅のようですね。
新鮮なあれこれを楽しむことができて楽しいです。

この季節は特に新緑が芽吹いているので、フレッシュなエネルギーを自然界からもいただけて、
天気の良い日にはとても気持ちよく過ごすことができます。
都市の人間界では要らぬストレスやカオスが渦巻いていますが、そんなことはお構いなしに美しく若葉を芽吹かせ、花を咲かせ、私たちを癒してくれる植物達には感謝の気持ちすら生まれてきます。
私たちも美しく、気持ちよくありたいものです。

私はとにかく気持ちよく生きることが好きでなのですが、
現代の私たちの社会には、皆が気持ちよく生きるのに障害となるような問題が沢山あるように思います。
以前より何度も言っていることですが、人の心の問題といったものが、
まだ膨れ上がったまま様々な面倒事を巻き起こしている様が目に余ります…。

また私たちの多くは、本当に自律的に、主体的に生きているとは言い難く、
現代社会のちょっと重たいドラマに巻き込まれているように思います。
まぁそれを楽しんでいるのかもしれませんが、まだかなぁと思うのです。
どこか、不自由な意識を感じてしまいます。


私たちはもっと自由で、もっととらわれずに、もっと表現できて、もっと美しく、もっと気持ちよくいられる存在だと思うのです。

本当に気持ちの良い関わり合いをしながら、必要のない苦しみを取り除いて生きたいと思います。
現実は見たいように見えるものだけではないので、観たくないようなものを観る時は辛い思いもしますが、
私が気持ちよく生きられていることは本当にありがたいので、
気持ちの良いものを外側にもどんどん生み出していきたいです。

植物の美しさには適いませんが、もっと、気持ちよく、美しくありたいものです。

2013年11月7日木曜日

新しい時代を生きる態度

今、新しい時代に生きているという実感を感じている人はどれだけいるのでしょうか?
どんなことを感じながらどんな未来を想像していますか?

新しい時代の特色は、最近よく耳にする言葉に現れています。

フリー、共有(シェア)、つながり(ネットワーク)、相互作用性(インタラクティブ)、etc…

全てが繋がっていく中で、これまでバラバラに思えていたものが組みあがっていき、それまで見えてこなかったものが明らかになっていくことと思います。

そうしてより大きなつながりを発見していくプロセスを私たちは歩んでいるようです。

言ってしまえば、これまで一度だってバラバラであったことなどないのに、分裂、分断、区別されていた事によって、その事に気がつかなかった。…といった事にもっと気付いていく事でしょう。
あらゆる境界は今後もっと無くなっていき、そのことによって隠れていた様々なものが明るみに出てくる事と思います。

その中には、誤解の類や、十分に理解されてこなかったもの、社会的に隠されていたもの、進んで目を向けようとしなかったもの、また、自分たちの問題、…等があると思います。
私たちはより一層これらのものと向き合い、学んでいく事でしょう。
またそうする事によってこれまでの常識が更新され、「何だ、じゃあもっとこうすればいいんだ」といった風に、自然と社会の有り方が変わっていく事と思います。

私たちが十分に学んで、変化、成長をしていければ、きっと明るい未来が訪れると思います。
私たちは既存の価値感からより自由に、繋がりながら、体験を共有しながら、相互作用的に成長していくのだと思います。

そうした変化の中で私たちに必要な態度というものはどんなものでしょうか?
私は、「謙虚である事」、「違いを受け入れる事」、「感謝する事」、「自分を実現させる事」、…といった事がとても重要なのではないかと思います。

何だ当たり前のことではないかと思われるかもしれませんが、当たり前の事が尚更重要になってくるような気がしています。

新しい学びを得るには謙虚な姿勢が必要です。
これまでの自分の中に無いように思われる事を得ていくのは、必ずしも自分の思い通りではなく、望ましい事には思えないかもしれません。「自分には必要ない」と変化を拒み、それまでの自分と慣れ親しみのあるもの、また自分の信念のもとに留まりたいという思いが働くかもしれません。
しかし時代は刻一刻と変化しています。
新しいものが良いものとは限りませんが、新しいものに対しての謙虚な姿勢は、その素晴らしさやそこからの学びを自分にもたらしてくれるでしょう。
全ての人が必ずしも新しいものに積極的である必要は無いと思いますが、ただ謙虚であることで、自然とその恩恵を被る事が出来るでしょう。

違いを受け入れる事は、自分自身を豊かにすることでもあります。
違いとは、対立の為にあるのではなく、補い合う為にあるものだと私は思います。
「私とあなたは違う、だから分かりあえない」といった態度をこれまで多く目にしてきましたが、とても勿体ない事だと思います。私たちの暮らしを豊かにしているのは他でもないその違い、多様性であるのにも関わらず、それに反発して自分のエゴに近しいものに絶対的なものを見出し、対立、争い、問題を生むと言うのは滑稽な事のように思います。
私達人間の世界に限らず、私達は様々な違った生態系と共にある事で、知らずとその恩恵を受けています。そうした事に気付くと私たちは自分のエゴの小ささや、違ったものへの感謝に気が付く事が出来ます。
分かりあえないものと無理に分かり合おうとする必要は無いと思いますが、その多くは分かり合えないのではなく、現時点では、分かり合う事が難しいという事なのだと思います。
「分からない」ということは時に不安で、怖い事でもありますが、逆に言えば分かれば安心という事でもあります。理解しようと努める姿勢は大切だと思います。
「自分とは関係のない」ものにする必要はありませんが、違いがあることを認め、尊重する姿勢は、やがて訪れる理解の為にも大切だと思います。

それはいずれ互いを活かし合うことに繋がっていくのではないかと思います。

感謝する事は、そうした様々な理解、実感のもと、また思いやりを受ける事で自然ともたらされるものでありますが、その心を欠かさない様にするというのはやはり大切な事だと思います。

日頃から様々な関係性の中で助けられて、自分を活かしていけるのは有り難い事です。
感謝が極端に欠けていると、自分勝手にも関わらず、周りには敵ばかりで、疑いが多く、自分が「してやった」ことにばかり注意が向き、他人の思いやりにも気付けなくなってしまいます。
逆に感謝に満ちていると、感謝された他人も、感謝されたことが嬉しく、感謝、思いやりの連鎖が起こり、周囲にも幸せをもたらします。
思いやりは、人によっては素直に受け取ってもらえないこともあるので一概には言えませんが、感謝のあるところに良くない事が起こる事はそうそう無いはずです。

素直に感謝できない心は、問題を抱えている事があります。そうした人ほど思いやりを向けてくれる人に感謝をするべきなのに…といったところは脱線するのでやめておきます。
私達が自然と感謝に満ちた状態でいることが、私達の為にとても重要なのだということを強調したいと思います。

自分を実現させる事は、自分の人生において何より重要な事だと思います。

その程度はどうあれ、自分の納得のいく自分であるか、自分らしく生きているか、自分の事が好きか、自分のやりたい事をやっているか、自分の能力を生かしているか、役割を果たしているか、といった事は、何もエゴイスティックな事ではなく、社会貢献においてもとても重要な事だと思います。
「滅私奉公」が求められる時代もかつてあったと思いますが、現代は、未来はそうではないと思います。自分の好きな事、やりたい事をやることは、自分自身に大きなエネルギーをくれます。それはとても素晴らしい事で、そうして自分を活かせていれば、より自己肯定感が高まります。

自己実現をしている心は幸せで、またそう出来ている事に、他への感謝が起こります。
自分自身の力で自己実現するということもとても大切です。一人でということではありませんが、他の大きな力へ依存して成功したり、他の力を利用、支配する事、または悪事によって成し得た成功は、苦しみを残す事があるでしょう。
本当に自分に納得のいく生き方をして自己実現するということは、とても大切な事で、それこそが自分の人生を生きるということなのではないかと思います。
正直に、素直に生きるとも言えます。
自分らしく幸せに生きる人々が増えていけば、総合的に世界は幸せになっていくでしょう。

そして本当に自己実現している心というのは、他者もそのようになる事を心より望み、人によってはその手助けをしようとするのだと思います。
そうして人々がお互いに助け合い、感謝し合い、高め合い、愛に満ちた世界が広がっていくような未来を願っています。そういう未来に辿り着くように、生きていたいと思います。
私個人の幻想ではなく、そういう未来へつながる為に必要な事が色々な場面で確かに起こっているのではないかと感じています。
しかし、その為に私たちが学ばなければならない事、克服しなければならない問題というのが目に余るほど溢れているのもまた現実で、今起きていることです。
目を覆いたくなる地獄のような世界や気付きたくないほどの偽りに満ちた世界が沢山あります。
社会の様々な問題を克服するといったことは必ず必要になってくると思いますが、
それでもまず、自分の問題を克服するというところからはじめていくと良いのではないかと思います。


まずは自分から、新しい時代の生き方をしていければいいなと思います。
もちろん、楽しみながら。
少しずつでも、確実に明るい未来に辿り着くように。

2012年12月25日火曜日

選挙の後に思うこと

今回の選挙結果は驚きでした。
現在の日本では、必ずしも民主主義が成り立っていない、民意を反映しない選挙制度、議会制度がまかり通ってしまっているんだということが浮き彫りになりました。
圧倒的多数の300近い議席で政権を取った自民党の得票率は、全有権者中のわずか2割程度でしかなかったのです。
ご承知のことと思いますが、自民党が今回の選挙で得票率が伸びた訳ではありません。
以前惨敗した時並みの得票率で圧勝してしまったみたいです。
政府は民主党への失望がもたらした結果だろうと重く受け止めているようです。
小選挙区制、選挙制度の見直しが必要だとも言われています。

また、投票率の低下も驚きでした。さすがに無関心ではいられないような危機的な事態に直面しておきながら、これはあまりにもナイだろ…って。
59%ですか。最低の投票率だとか?でもこれも本当かよって疑ってさえいますが…。
投票所の混雑、列をなしている光景に驚いてツイッターなどが盛り上がっているようでしたし、自分の周りの若者の政治への関心も今回はかなりあって、今まで行かなかった人もかなり投票に行っているはずなのですが…え?まじかよって。
無効票の多さが半端じゃないみたいですね。
投票率最低なのに無効票が前回の倍近くあるとか?過去最高?そりゃなんかおかしいって感じちゃいますね。
不正な操作が行われたんじゃないのか?何か妨害が働いたんではないのか?
選挙法違反の疑いで110件余りの一斉捜査ってどういうこと?
そんな心の中の疑い率もひょっとすると過去最高なんじゃないでしょうかね?

政治への不信、失望が現れた数字と取ることが出来ますが、特に中高年の世代には知っておいて欲しいと思うのは、今の若者達は世の中の在り方に対してそこまで無関心じゃないということです。
特に若者たちは世の中の間違っている事に対して敏感ですから、出来る事なら世の中を変えていきたいという思いはかなりあると思います。
一方であまりにもひどい世の在り方に希望を失って早いうちから保身的になる子らも多いのは事実のようです。不安なようです。
「老後、私たちは年金がもらえるんでしょうか?」といった心配を若い子らが働く前からしているようです。
以前だったら、「好きなことを仕事にしたいから専門学校へ進学する」といった人らが結構多いイメージでしたが、今は就職できるかっていう不安が在る中で、「専門的な職業に確実に就けるんだったら」といった理由で専門学校への進学を選ぶ人が多い印象です。(統計を知っているわけではありませんが、以前専門の非常勤講師として進学相談を受けたり、周りの先生、講師らの話を聞くところの印象)
残念なことに、夢を叶える為に行くとのが第一の動機ではない人が結構多いんですね。
特に女性は現実的ですから、女性の方がそういう動機で進学する人らが多い印象です。

無関心というか、失望、残念な現実の方へのフォーカスという現象が若者たちの中にも起こっている印象があります。とても危機的なことだと思います。

そんな中で、こんな狂った世の中には付き合いきれないといった思いから、感覚の新しい自分らで新しい波を起こしていくしかないって思っている若者たちもいるようです。とても貴重な存在です。

若い人たちは新しい時代に多感な時期を過ごす事だけで既存の社会意識に縛られない新しい思考回路を持ちやすい性質があります。
思考は形のないものと思いがちですが、脳の中でニューロンの樹状突起が複雑に繋がってネットワークを形成し、情報処理されている物理現象でもありますから、若い人が形成しやすい新しい思考回路というものが時代によって出てきます。
繰り返し反復されて形成されるような思考回路は強く残りますが、あまり使わない思考回路はだんだん繋がらなくなってきます。
歳をとるにつれて思考回路さえもルーティンしてきますから、同じ選択をしがちになったりするものです。
感性の豊かな若い人たちの思考回路は時代を反映しやすく、また柔軟で多面的な可能性に満ちていますから、そういった面でも時代に欠かすことができません。

もっと若い人たちの思考が反映されやすい世の中にしていかなければ、
社会は今まで侵してきた過ち、同じ事を繰り返すばかりです。

こういったことから、もっと若い(しっかりした)人達の意見が世に反映されやすい選挙制度を確立していくことが目下の課題だと思います。
「過ちから学ばない社会には、愛想が尽いた」って気持ちはよくわかります。
若い人たちをこれからももっと失望させていっちゃったらやばいです。

あと、無効票が多いという結果が本当に「どこを選んでいいかわからない」という結果なのだとしたら、国民が選択しやすいように投票に行く前に、それぞれの政党や候補者の掲げる政策案、マニフェストについてどう思うかといった簡単なテストのようなものをインターネットなどで受ける事をやった方がいいんじゃないかと思います。
すでにいくつかの大手ウェブサービスでマニフェストマッチなどがありますが、国の選挙管理委員会
がまとめて公平で偏りのない質問を作成し、受けてもらうことでとりあえず認識レベルは上がると思います。
どんな考えを持っているかも良く分かっていないのにイメージだけで判断して、世論調査や予想なんかを参考にして、心をつかむ演説手法で感情に訴えかけられたりで何とな~く判断してしまう人が多いのではないかと思います。
インターネットの普及率が8割近くなったとはいえ、未だに多くの人々はテレビ新聞メディアに思考を誘導されている事実があると思います。
未だすさまじい広告社会ですし。都会は広告で埋め尽くされていますよね。CMで溢れてます。
プロパガンダでいっぱいですし、心理に訴えかける手法がいっぱいです。
近年は特に女性向け、高齢者向けのものが増えてきていますね。
商品を売らないといけませんから、利益を上げないといけませんから、そういう世の中ですからね。
いっぱい巧みな仕掛けがあります。もう何か開き直っちゃったようなあからさまな仕掛けも一杯ですね。
言葉悪く言ってしまえば、まんまと乗せられ過ぎな世の中だと思います。

この辺のところももっと、皆が本質的な物事の捉え方が出来るようにしていかなければならないと思います。(高校での心理学の必修化がいいんじゃないかと思っています。)

そうしたことがもっと良い方向に進んでいって、一人一人が世の中をもっと把握して、
誰かの意志ではなく自分の意志で選択が出来るようになったら世の中は変わっていくんじゃないかと思います。
絶望はしていません。
原発は反対です。
破たん寸前の金融社会、貨幣経済社会、資本主義社会はバランスを取りなおす必要があると思います。大胆な選択が必要な時はもうとっくに来ていると思います。
このままではいけないと思います。
バカバカしくて付き合ってられない感ももちろんあるけど、
諦めないで粘っていきたいと思います。

2012年12月15日土曜日

未来への責任

これから先、どんな未来を思い描いていますか?
どんな世界を想像していますか?
近い将来自分がどうなっていたいかはもちろんですが、その自分を取り巻く社会はどのようになっていると思いますか?どうなってたいですか?



自分の将来を決めるのは自分の行動ですが、私達の未来を作るのだってもちろん私達自身です。
自分と社会の未来、どんな感じがいいですかね?

先見者達はずっと昔から今とこれからの社会の在り方を予測しています。
今世の中で起きてる流れって、とっくの昔に予測されてたんですね。
IT革命が起きて情報社会になることも、環境ビジネスが重要になることも、再生可能エネルギーを促進していかなければならない事も、これまでの大量生産消費の産業構造や社会システムが限界にきて新しい社会構造の波が起こる事も、地方分権も地域主導も、個人とその繋がりの相互コミュニケーションが重要になる事も、シェアが重要になることも、フリーが増える事も、すごいスピードで技術が進歩することも、既得権益を守ろうとする保守派と新しい社会を開こうとする革新派の二極化が起こることも、全部予測済みの事だったんですよね。

そんな事は分かっていたんです。
自分だってそんな勉強しなくても分かってましたよ。
色々やっとか…って感じです。
でも、まだなの?って感じでもあります。
欧米の先見的な企業はすごいですよ。もうずいぶん前から分かっててそういう方向に事業進めてきたから、イニシアティブ取ってますよね。
Google、youtube、Apple、twitter、FACEBOOK等の新興企業、象徴的ですね。
未来をイノベーションする担い手になってます。
まずビジネスモデルの発想が新しいですよね。
特にAppleのiphone以降は人々の情報生活は飛躍的に変わりました。
iphone(を代表格とするスマホ)は新しい情報社会に生きる人々の情報に対する態度を一変させ、
もう携帯電話どころのレベルではありませんよね。パソコンでもないし。
リアルタイムで無限に膨らんでいくバーチャルワールドにアクセス出来る多機能情報端末を誰もが簡単にいつでも携帯できるようになりました。すごい事です。一人一人の情報、または情報体験におけるポテンシャルはほぼ無限になりました。
これから私達はさらに無限な可能性、無限に進歩していくものを一人一人が持つことになる事でしょう。
エネルギーもフリーに近づいていって、電気代の心配もやがて無用になるでしょう。
通信がフリーになりつつありますよね?(まだ定額制の元)
エネルギーがフリーに近づいていけば、資源問題も解決に近づいていくでしょう。

相互イニシアティブ、相互イノベーションがこれからますます起きてきます。
予測値よりも遥かに早く、社会が民間の手によって変わってくると思います。
政治はよりスピーディーに世の流れに合わせて政策を推し進めていかないと、せっかくある流れを規制などで停滞させてしまうハメになります。
今起こっていることです。
原発利権に執着する人達によって、再生可能エネルギーの促進が十分に進められていません。
それどころか、「現実的でない、時間がかかる、コストがかかる、経済が苦しくなる」とまで言ってるとこもいます。とんでもない事です。
日本の経済を花開いていく成長産業はまさにその分野なんです。欧米に遅れを取ってる場合じゃないんですよ。今本気で全速力でやらないと。
市場は関連産業を含めてこれから20年間で何千兆円と膨らむ可能性があるみたいですよ。もう既に取りこぼしてるみたいですよ。
世界的に再生可能エネルギーに転換して「いかざるを得ない」くらいの状態なんですよね。
ここに関しては専門家が予想していたよりも遥かに早く普及しているんです。

Googleは再生可能エネルギー促進に約10億ドルの投資をしているようです。
また世界をイノベーションしようとしてるんですね。
日本円にして約838億円ですよ。そんだけ投資しても、もちろん事業だからリターン十分に考えてるんですよね。
日本、何兆とかかけて戦闘機やら何やら買わされてる場合じゃないんですよ。こんな時に何やってんだこいつ等って話ですよ。
それ兵器売りたいアメリカの都合だろ?ふざけんなって感じですよ。
現政府、さっさと関東、東北に放射線測定器完備しろよ!福島の子供避難させろよ!何してんだよこいつ等!ってなりますよそりゃぁ。自国の国民助けろよって!
どうしたいんだと…。

5兆円くらい防衛費につぎ込んだら平和を守れるってか?
核持てば弱腰じゃなくなるって?
武装強化して強い国にすれば繁栄する?
それって中国ロシア北朝鮮などが未だにまだ抱いてる全く的外れで時代錯誤な幻想と違うんですか?昔はそうだったのかも分からないけど。

平和を作るには相互依存の経済関係密接にしてお互いウィンウィンで発展してくようにしていく事なんですよ。
そんなこと今の時代のビジネスの世界じゃ常識でしょ?
お互い無しではいられないしお互い様なんだからまさか破壊行為しようとは思いませんよ。損失しか生まれないんだから。
資源問題再生エネで解決すれば資源奪う必要もないし。
兵器ビジネスまだやってたいって奴らに不安煽られて買わされてるんですよ。武器兵器売るための戦略って不安煽ることなんですよ。敵も作ってね。
持ってれば安心!核は抑止力! 本当…!?
アメリカの銃社会なんか見ると悪い連鎖が止められなくなってどうしようもない状態になっちゃってるのが分かりますね。
関連記事
凶悪犯罪があって怖いから護身用に銃必要→銃で凶悪犯罪 …のループありますよね。
集団被害妄想的な病的な状態だと思います。その状態に陥っちゃってる事が危ないんだと思います。
本来そこまで必要無かった警戒してビビって、世の中に対しても疑心暗鬼で、残念な妄想お互いに膨らませあっちゃって、戦争に発展しちゃったりとか。

戦争って殺し合いだから、その逆をやればいいんだと思います。
生かし合い。しいては「活かし合い」ですね。
指針としては至って単純な事だと思います。

ただ、今の新自由主義の資本主義社会、競争社会、その元にある学歴社会では、勝者にならなければいけないというような暗黙の脅迫観念があります。枠は少ないから他人を蹴落とさなきゃなんないんだと。
こういうシステムが問題だと思います。
もっと個々を活かしていける教育、受験システム、就職システム、雇用形態を作っていく事が肝心だと思います。

これももう早急にやらなければならない事だと思います。
若者達、病んでますよね?
残念な現実の方に適合しちゃって、希望持ってる子が以前より少ないように思います。不安持ってる子が実際多いと思います。
20代の自殺者の割合が増えてますね。受験に失敗しただけで、就職に失敗しただけで自殺しちゃうような若者がいるんですよ?
どんなだよって!!
何が勝ち組だふざけんなって話ですよ。
年間3万人もの自殺者は今の病んだ社会システムの犠牲者だと思います。
社会システムに殺されてるんですよ。いじめとかもあるし。
これが現実だ仕方ないって思いますか?変えていかなきゃならないって思いますか?

どうしてったら変えていけるでしょう?誰が考えてったらいいですか?
もちろん、私達自身が考えて行動していくしかないです。

もしかしたら「私は関係のない仕事だから…」とかって思うかもしれないけど、
自分なんかも一見全然関係ないような仕事です。
でもその中で、小さな事でも表現して、行動に移していく事が大事だと思います。
「会社の体質が古いから無理…」とかって諦めないで欲しいです。意識が変われば気付かないうちに行動も変わってくると思います。
みんなが気持ちよくチームワークできる職場っていいですよね。
今が例え良くなくても、良くする為に誰も何もやってなくても、前例の無い事していきましょうよ。
始めは勇気がいるかもしれませんが、必ず良く思ってくれる人がいるはずです。

一人一人が勝手に頑張りましょうよ。
いつの間にかみんなが考えて頑張ってるトコまで持っていきましょうよ。
素晴らしい未来想像して、相互的に実現していきましょうよ。

近年、企業の社会的責任「CSR」が重要視されていますが、私は今後もっと個人の社会的責任も重要になってくると思います。
言わば「PSR」ですね。(パーソナルのP)

先述したiphoneの事でも少し触れたように、個人のポテンシャルがホント凄い時代になってるんですよ。実際。潜在的可能性。
いつでも個人が発信できるんです。
日本のこれまでの教育されてきた大人には少し抵抗あるかもしれないけど、ガンガン発言してきましょう!ガンガン発信していいんですよ!
おかしかったら是正し合えばいいと思います。
時代は完全に変わってます。

今大人が変わっていけないと、子供達にバカにされますよ?
かつて私たちがバカにしてたように。

希望はいっぱいあるんです。
見出して現実に適応させていきましょう。
子供達が感謝してくれるような社会作りましょう。

私達が。一人一人が。

2012年7月18日水曜日

エネルギーシフトする社会に向かって

梅雨が明け、強烈に暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
各地で35℃を超える猛暑日がいきなりやってきて電力供給量も9割に迫り、いきなり電力のピーク期が目前にやってきてしまいました。
脱原発へ向けた気運が高まり、節電、省エネと言われる中で、リアルなエネルギー問題の現実が生活の中に現れてきました。
中には汗だくになりながらも節電に努め、クーラーのスイッチを入れずに頑張っている方もいることでしょう。
節電は一人一人の小さな努力が集まって全体の効果となって達成できることですから、
そうした方々の努力があってなんとかまだ安定受給できているのかもしれません。
しかしそれだけで今日のエネルギー問題が解決するわけではないことは皆さん御承知なのではないかと思います。
では私たちはどのようにしてこのエネルギーの問題に向き合い、どういった選択、行動をしていくべきなのでしょうか?
「脱原発」を望み、実現させるとして、どのようにして私たちの未来を安心で豊かなものにしていったらよいのでしょうか?
自分という個人がこの問題に対してどう向き合っていったらいいのか…といった所の考えがハッキリまとまらず、
モヤモヤした葛藤を抱きながら日々を過ごしている方々も多いのではないかと思います。

政治や大手メディアは本当の事を伝えず情報操作をしていて鵜呑みにできないし、原発やエネルギーのことに関しても詳しい知識があるわけじゃないので
明確な立場がなかなか取れず、
色んな情報や意見が溢れていて自分にはなかなか判断がつかない…。
そんな方が結構多いのではないでしょうか?
自分もそうしたモヤモヤを抱え、どうしていったら望ましい未来への道筋が見えるのだろうと日々情報を収集していました。
最近ようやく、エネルギーシフトへ向けた主流の道筋が見えてきたような気がするので、考えを整理する意味でもここに記してみたいと思います。
もし興味があったらお付き合いください。



まずエネルギーシフトとは、これまでの化石燃料系(火力など)や原子力を中心とした既存の発電方法から
自然エネルギーなどの再生可能エネルギーを中心とした発電方法へシフトしていくことを差します。
こうした流れがあることは、もうすでに広く認知されていることと思います。
しかしエネルギーはインフラなので、インフラを変えていくというのは並大抵のことではありません。
制度、システムの方から変えていく必要があります。

エネルギーシフトに向けて国は最近、今後大きな影響を及ぼす方針や、制度を決定しています。
「発送電分離」や電力の「固定価格買い取り制度」などがそうです。

発送電分離ですが、いままで日本では送電線が東京電力などの主要電力会社によって独占されていたので利用者は電力会社を選ぶことが出来なかったのですが、
「発送電分離」が実施されると、発電は発電の会社、送電は送電の会社と分離することによって、電力会社や送電線を利用者が選ぶことが出来る可能性が出てきます。
おそらくインターネットのプロバイダやガス会社を選ぶような感じで、選べるようになるのではないかと私は勝手にイメージしています。
これが実現すると、例えば「自然エネルギーによる発電」を行っている電力会社、電気事業者から電気を引くといったことも可能になると思います。
なのでなるべくそういったところから電気を買うことが必要なのかと思います。
利用者が多くなれば、事業が拡大し、自然エネルギー発電の占めるシェアーが拡大していくというわけです。
「電気代が最初多少高くついても、未来の為に自然エネルギーの電気を利用する。」というような選択が私たちに出来るようになります。
これが大きな一つのポイントです。
事業者間でのシェアーをめぐる競争がうまく働けば、価格も下がっていくでしょう。最初から再生可能エネルギー・自然エネルギーの料金が安いに越したことはありませんが…。


もうひとつの変化の大きなポイントとして、私たち自身がエネルギーを生み出すことは勿論のこと、安定した価格で売ることができるようになったという事があります。
これを可能にしたのが、今年7月から始まった「固定価格買い取り制度」です。
固定価格買い取り制度も、再生可能エネルギーを普及させるためのエネルギー政策として、すでに多くの海外の国で実施されていました。
主に太陽光発電などの自然エネルギーによって発電された電気を事業者が一定の期間・価格で買い取ることを義務づけた制度です。
太陽光だと1kwあたり42円の固定価格で20年間売ることができます。
(住宅向けの太陽光発電では、主に住宅で使用したものの余剰電力を売る形になりますが)

これが決定されることによって、予想の発電量から見積もった売電収入の試算が出るので、導入の資金などと照らし合わせて
長期的な目で見て利益が見込まれれば、導入に積極的になり、太陽光発電などの事業所を各地に増やしていくことが出来るようになります。
参考リンク1 参考リンク2 

これによって工場や大型商業施設などが実質の発電所のようになることが期待できます。
補助金や融資などによって、初期投資0で設備を導入することも出来るようで、
さらには10何年後からは収入になるので、融資を受けられる事業所にとっては「ありがたい話」であったりするそうです。
一般住宅においては「全量買い取り」ではありませんが、「余剰買い取り」分の売電収入の見込みや補助金などによって
今までよりも気軽に太陽光システムを導入することが可能になると思います。
一般住宅向の太陽光発電導入に対しても、自治体などからの低金利で融資を受けられて、
補助金との兼ね合いで金利分や返済分を発電利用分でペイして実質的な負担を限りなく0に近づけるような提案がもっと積極的にされていくことと思われます。

また、こうして個々の至る所で生みだされた電力を、必要なときに必要な場所へ回すことの出来る新しいエネルギーネットワークシステムの構築も考えられ、
一部で実施されています。
「スマートグリッド」と呼ばれるものがそうです。
スマートグリッド(賢い発送電網)が実現すると、従来のメガ的な(大きな)発電所からの一方向的な電力の受給だけではなく
大小問わず双方向的に効率良く電力を供給することができるようになり、またその電力量を「スマートメーター」と呼ばれる監視機器で可視化したり、さらにはインターネットなどの通信システムと連動して調整、操作することが出来るようになります。
また電気自動車のバッテリー(蓄電池)に蓄えられた電気を電力需要に合わせて別の場所(家庭など)で活用したり、充電スタンドが増えて、電気自動車などを用いた電源の自由移動や多目的な利用もしやすくなります。燃料電池も注目されています。
多様な電源を使い分けながらもリンクさせ、よりエネルギーの流れを無駄なく自由自在に扱うことができるようになるそうです。
参考:スマートグリッドシステム化されたスマートコミュニティのイメージ。(経済産業)
参考:資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部のイメージするスマートコミュニティ(動画)

横浜市では次世代のモデルとなる「スマートシティプロジェクト(YSCP)」が始まっていて、スマートコミュニティの実証とモデル化に向けて先陣を切っているようです。
その他各地方都市でもスマートコミュニティへ向けた動きが始まっているようです。
賛同する企業などの参加を促し、協議会などを定期的に行い、プロジェクトを進めているようです。
もし私たちがこうした世の動きに賛同するのであれば、このスマートコミュニティ構想が目指すように、私たち個人の方からの働きかけもあって相互作用的に実現するのが望ましいのではないかと思います。
従来の社会はトップダウン形式のものばかりでしたが、今日の社会では私たちの自発的な参加のある双方向的な社会作りが重要であるということは、最近特に思うところです。

もしこうした流れに賛同するのなら、新エネルギーの社会に進んでいきたいと思うのならば、私達にも自発的に出来る「選択」があります。
それは例えば先に記したような太陽光システムの導入であったり、電気自動車の購入であったり、スマートメーターの導入だったり、スマートハウスに住むことだったり、…ということがまぁ実質的に確かなことにはなりますが、そうしたお金のかかることでなくとも、まずは「興味を持って知ること」
そしてそれを「話題にして人と話すこと」によって認識を相互的に高め合うということが非常に重要ではないかと思います。
それだけで、私たちのできる「選択」の可能性、しいては「行動」の可能性は広がります。
「どこに/何にお金を使うか」といった事も、重要だと思います。選択であり、行動だと思います。

私はこのような話を積極的に出来る友人の数はそれほど多い方ではありませんが、だからこそ身の回りの方々と認識をシェアしていたいと思います。

社会的な、全体的な流れは、何もやっていない様に見えても実は進んできてはいるようです。
だからこそ私たちの認識、考え、選択がますます重要な時代になっていくのではないかと思います。社会的に本格的な動きになってきたという事は、
私たちの生活の中にいよいよ浸透してくることになります。無関係ではなくなるわけです。
スマートグリッドにおいても、これからどんどん関連事業が拡大し、世界規模で見ても市場は大きく膨らんでいくことが予測されています。
参考リンク1 参考リンク2 参考リンク3

環境ビジネスなどの国策としても行われるような事業では、一部税金とも無関係ではないでしょう。
太陽光発電事業等における準備金として電気代に上乗せされて請求されている料金なども、実質的に税金のようなものですし、
東京電力が実国有化されたことによって、値上がりする電気代も税金のように思えてきます。知らないうちに進んでいるとこは良い悪いは別として沢山あります。知らないことだらけです。知らないと損するようなこと、知っていると得をするようなことも色々あると思います。

SNSなどのネットワークが豊富な今日では、今まではなかなか目の行き届かなかったような情報も手軽に得られたり、なかなか知りあえなかったような相手ともコミュニケーションすることができるようになりました。情報はその気になればいくらでも集められるような時代になりました。

そんな中だからこそ、
私たちの社会における様々な問題に対して、もっと皆が興味を持ち、自分で調べ、自分の頭で考え、
そして協力して相乗的に解決へ導いていけるような社会にしていく必要性を感じます。
一人一人が自分達の理想の未来を想像して、実際に反映させていけたらいいですよね。
流されるままではなく。

エネルギー問題についても、私たちがもっと参加していけるように

「もっと話をして」

認識をお互いに深めていくことが必要だと思います。
というところで一旦まとめます。

話し相手になってくれる人、教えてくれる人、募集中です。
長文読んでくれた人、ありがとうございました。
ご意見、ご指摘ありましたら宜しくお願いします。