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2012年11月4日日曜日

DESIGNTIDE TOKYO&DESIGN TOUCH

東京ミッドタウンへ、DESIGNTIDE TOKYOとMID TOWN DESIGN TOUCHを観に行ってきました。



















DESIGNTIDEは先日観てきたDESIGNERS WEEKとは少しカラーが違っていて、
「デザイン」とは一体どういうことなのかを改めて考えさせられる機会になりました。

DESIGNTIDEは、「思考をトレードする場」との事で、デザインは単に形状に収斂するものではなく、それを生み出す思考そのものでもあるという事で、デザイナー達の思考に触れ、対流し、新しい思考と形を生み出すための場として機能していたようです。


その為、コンセプチュアルな思考から生み出されたデザインが多く、面白かったです。
なので美術鑑賞のような目的で行くと、作品の意図にあまり触れられず、理解が得られないかもしれません。
デザインはその考え方から始まるので、面白いデザインをするためには面白い思考、視点が必要だと再確認しました。
面白い視点からの、面白い素材の活かし方、活用方法、
また産業的な資材、素材を生かす面からアプローチし、資材、素材の可能性を新しく開いているようなデザインも面白かったです。
改めてデザインというものは社会に向いていて、それは「美術的なもの」に限らず、よく考えられて社会にコミットメントした関係性の中に作られるものだと思いました。

また、美術的な面でも、東京ミッドタウンの安藤忠雄ら設計建築の、和モダン的な美的センスも改めて感じ、「思考」、「機能」、「形」、「美」といったところの兼ね備えについて頭を悩ます事になりました。

デザインはその対象が果たすべき役割によって重視するポイントが異なってきます。
例えばアウトドアなアイテムのデザインは、いくら美的に美しくデザインされていても機能性が無ければ使えません。アウトドアアイテムとして失格です。
ファッションデザインはいくらか見た目の美しさが重視されますが、日常を快適に過ごすワードローブとしての機能性があるに越したことはありません。
しかしそうした役割を果たしていればOKかというと、そういった常識、既成概念にとらわれたデザインばかりだと、新しいものは生まれてきません。

なんだか新しいデザインを生み出すというのは、難解なパズルを組みながら、知恵の輪を解いていくようなものなのかもしれないと思ったのでした。